恋の蟻地獄

眉毛の角度を気にしてる 時計の針でもあるまいし
御機嫌取りには平手打ち 歯の浮く言葉は右左

何がしたいの 何故泣いてるの
どっちにするの 気に障るのよ

どこまで行っても出口は見えない
吐瀉物まみれの床を無様に這いずる
女の叫びは喜劇というもの
せいぜいぼんやり眺めてりゃいいわ
あんたじゃ無くても平気

退廃渦巻く大都会 憂いを吐き出す電波塔
傷付け合うのは刺激的 爪痕舐めれば蜜の味

何が欲しいの 何処行きたいの
終わりにするの いい加減にしてよ

奇跡を待つほど優しくなれない
思考を棄てても本能が首を絞める
視線を躱して綱渡りしてる
自由な暮らしは厭き厭きなのにね
夜が永すぎるわ
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