バリトンギターと科学博物館のために

信号渡れば
都会の森は今みどり
誰だか知らない人
称えた記念碑

光のその奥の その奥の
ミュージアムが目当てさ
あなたは知っている?
大理石の柱に眠る大きなアンモナイト

この世に垂直に 音もなく
時間が降り積もってゆく
やがて水は枯れ果て
喜びも涙も遥か遠く 忘れる

静かに 静かに
耳を澄ましているの
無口な化石と
この世に時間が降る
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