バースデイ

誰かが叶えた 眩しい夢ばかり数える度
ちっぽけに見えてしょうがねぇ 自分のことが

何者にもなれない 何処にもたどり着けない 親にはあきれられてばかり
だからって今ここで 立ち止まってたって 腐っていくだけだろう

しがみつくんだ かじりつくんだ 削れて小さくなった夢
諦めろって諭されたって 抱きしめて離さなかった夢
それだけが 僕を示すアイデンティティ たったひとつの僕のリアル

帰り道 電車の窓に写った もうひとりの僕
ループする日々に疲れきって 今日がまた終わる

肩書きを持たない自分につきまとう 得体の知れない不安
携帯とにらめっこして忘れようとしても すぐにまた襲ってくる

目をこらすんだ 見極めるんだ 未来は深い霧の中だ
切り裂くんだ 道を創るのは 胸の中で小さく燃える炎

吹き消さず 抱き続ける こいつを「希望」と呼ぶんだ

世界の終わりみたいな気分 失うものはもう何もないだろう
生まれ変わるチャンスなんだ どん底で今産声をあげろ

そしていつかきっと この言葉に 弱さを知った強さが宿る
絶望を知って 失望を超えて それでもずっと歩き続けて
振り返って 気付くのさ 最低な今日がすべての始まり
新しい僕のバースデイ
×