誰かのものじゃない

大地を追い越して雲が生まれる
小鳥達の群れが飛び立って行く
目を閉じれば 昔、遊んだ頃の
庭先の匂いが側にいるけど
見渡しても見えない場所へ
独り歩いてく
誰かのためじゃない瞬(まばた)き
重ねていけたら

まばらな草の上裸足のままで
さびついたメロディー口ずさんでる
どこかへと続く空の下
石をけとばして
誰かのものじゃない素顔で
声をからしてる
こんな広い世界のまん中
もっともっと 転んでもいいさ

誰かのものじゃないし
誰かになれはしない
誰かのためじゃない
誰かになれないさ
風に踊る光 今、こぼれる
×