an only child

「寂しい」と言えない代わりに
そこらじゅうにぬいぐるみを置いた

邪魔にならないようにって思いながら
遠くから何度も名前呼んだ

それでも振り向いてくれなくて
紙ヒコウキ飛ばした

眠る前に天井見ながら
自分が死んだらどうなるんだろうと考えた

怖くて 怖くて どうしようもなくて
自分で自分を抱きしめた

出来るだけ遅くまで
あたたかな友達のおうちで遊んだ

やり場のない悲しみは
歌にして紛らせた

自分がママになったら
ああしよう こうしようと決めていた

この世界で一人ぼっちは 私だけ
私だけなの?
×