化外忍法帖

嗚呼 骨が哭く 谿谷に独り佇み
風が告げる 仇討ちの愚かな末路
徒野 泪に朦朧と 化外の躯が 飛び散る
願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる

食み出したる まつろわぬ化外の民は
人目避けて 里を生し その時機を待つ
鳥辺野 那由他に浪々と 裁きの随意に 流れ行く
願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる
何を求め 誰も待たず

徒野 泪に朦朧と 化外の躯が 飛び散る
願いの刃に掛けた 夢は遠過ぎる
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