ごめんよ、おやじ

海が時化(しけ)ても 酒呑むだけで
遊んでくれも しなかった
小遣いせがめば ジロっと睨(にら)む
そんな おやじが嫌だった

今では自分も おやじになって
おやじの背中 思い出す
男の勝負は 荒海相手
厳しい背中が 教えてた
ごめんよ おやじ おやじよ ごめん

後を継ぐよと ふと言った時
継がんでええと 首振った
お前の夢まで 摘む気はないと
ちょっと さびしい顔をした

今では子供も 大きくなって
ふるさと遠く 思い出す
男は真っ直ぐ 前だけ向けと
墓まで海へと 向いている
ごめんよ おやじ おやじよ ごめん

孝行ひとつも 出来ないままで
おやじが飲んでた 酒を呑む
ごめんよ おやじ おやじよ ごめん
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