くちびる

あなたと別れた あの日から
はじめて気付いた 部屋の広さを
埋めるものなど 今更なくて
おもいでを 飽きもせずなぞってるだけ

好きやねん うちは今でも
忘れへん あなたの事を
秋の移ろいに 心乱れる日は
くちびるが 淋しがる

抱きしめて 抱きしめて
うちの体を あなた
湾岸道路を 塗りかえる
口紅みたいな 夕陽のしずく
あなたとふたり 浮かれた頃が
窓越しに駆け足で 浮かんで消える
好きやねん 時が過ぎても
離れへん 心は今も
鏡の向こうの 自分に問いかける
くちびるを 閉じたまま
そばに来て そばに来て
何か答えて あなた

好きやねん うちは今でも
忘れへん あなたの事を
秋の移ろいに 心乱れる日は
くちびるが 淋しがる

Tokyoが Tokyoが
そんなにいいのあなた
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