とまり木の街

今もそのまま あの頃と
この街むかしの 風が吹く
不しあわせだと 噂に訊いて
それがきっかけ
あなた名前の 店を出す
ここが最后の とまり木の街

賭けてみたのよ 不馴れでも
酒場は出逢いが 多いから
居てもいいでしょ 哀しい馬鹿が
どこか空似の
うしろ姿を 見るたびに
息を呑むよな とまり木の街

「長い旅して 来ましたね…」
抱かれる夢みて 目が濡れた
雨にあなたの 匂いを探す
寒くなるわね
噂ひろって 逢いに来て
ここがふたりの とまり木の街
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