寒い朝

今日も寒い日になるね
コーヒーカップの白い指
なにげなく貴女(あなた)は
吐息をみせて
暦では春 まちどおしいね

窓の外を見上げれば
遠い山に残り雪
寒さには弱いと
都会に育った
貴女の肩を そっと抱いた

金色にひかる 夏のざわめきに
陽に焼けた 貴女に出逢った

ダウン着込んだ貴女を
やっと散歩につれ出す
北風の浜辺は
人影もみえず
ふたりの姿 潮にけむる

金色にひかる 波にあこがれて
過ぎゆく冬 貴女は見てる

明日の事など
気にしたくないと
つぶやく貴女 強く抱いた

金色にひかる 波の輝きに
陽に焼けた 貴女が映る…
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