忘れ得ぬ貴女

夕日煙る
暮れゆく浜辺
ぬくもり残る砂に
優しさ 想い出す

忍び寄る秋風
遠い西の海から
静かに吹き寄せ
淋しさ 奏る

忘れ得ぬ貴女と季節をめぐる
一人の盃 揺れる思い出

高く雲を突きぬけ
そびえ立つ富士の
白い衣に
貴女を 見たよう

そろそろこぶしの
花も咲きそろい
透きとおる香りに
重なる あの頃

忘れ得ぬ貴女と季節をめぐる
夜露に濡れた心と思い出

忘れ得ぬ貴女と季節をめぐる
夜露に濡れた心と思い出

忘れ得ぬ貴女と季節をめぐる
一人の盃 揺れる思い出
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