飼い猫

あなたは 信じてやまない
あたしは どこにもいかない と

あなたは 信じてやまない
あたしは なんにもしらない と

ホントは 腕の中 耳を すましてる
電話の声は 女の人だ...

ニャア――――――オゥ!!
あたしは「猫」だもの ね?
でも あなたが ほかの子と ベッドで
ねてるなんて たえらんないよ
勝手に決めつけて キズつけないで

あなたは 信じてやまない
あたしの 甘えは 気まぐれと

ほかの雄と 仲よくしても
へらへら みてる 平気なのかな...

ニャア――――――オゥ!!
あたしは「猫」だものね
その笑顔を ひっ掻いてやりたいわ
でも たぶん できないんだろう

撫でられたら ゆるしちゃうだろう

だれよりも 近いのに
だれよりも さみしい

にゃあぁおぅ
あなたの におい 残る シーツの中
ひとり じゃれて よがる
どんなに アァアァアァアァオ
泣き叫んでも つうじないの
あたしは... あたしは...

ニャア――――――オゥ!!
あたしは「猫」だもの ね?
でも あなたが ほかの子と ベッドで
ねてるなんて たえらんないよ
勝手に 決めつけて キズつけないで

あなたは 信じてやまない
あたしが「猫」だってこと
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