ホテル・ペニンシュラ

体のほてりを FMのNewsがさましてく
おそい朝
ゴロワーズの箱 一本欲しいという声に
投げかけて

もの売りや 港の香りぬけて
ステップ踏んでく 心はエトランゼ
時も忘れて

うたかたの 夢の中にだけ
愛は 息をひそめてるのね
目をとじて ため息もらせば
心は 遠く旅をする

雫をはじいて なめらかなヒフの中に棲む女は
昨日も明日も 自分さえも置き去りにしてくのね

街並みや 見知らぬ言葉の中
いつしか浮きたつ 私はエトランゼ
自由になるの

うたかたの アワの消える間は
愛にたわむれて いたいけど
白い煙が 立ちのぼるうちに
朝はゆっくり 動きだす

うたかたの 夢の中にだけ
愛は 息をひそめてるのね
目をとじて ため息もらせば
心は 遠く旅をする
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