雨の夜は

雨、雨の夜は
浮世はぐれた 旅寝の鳥も
まねく谷間の 灯りにほろり
何故か涙が 何故か涙が 流れてならぬ

旅、旅の身は
抱いたギターの 音色もしめる
何の弱気か 思わずほろり
捨てた故郷が 捨てた故郷が 恋しゅうてならぬ

夢、夢浅く
覚めて聞いてる しとしと雨に
春のみじかよ ひとりでほろり
町で見た娘が 町で見た娘が 愛しゅうてならぬ
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