女のはぐれ唄

お岩木山から 下りて来る
風が命を 吹きさらす
誰かが教えた 望郷節(ぼうきょうぶし)が
胸で暴れる 身を焦がす
あんた恋しと 心がきしむ
津軽 女のはぐれ唄

太棹(ふとざお)バチ打つ その指を
思い出すたび 熱くなる
ひとりじゃ唄えぬ 情けの節よ
春はいつ来る いつ叶う
あんたひとすじ 果てない旅路
津軽 女のはぐれ唄

未練あと引く 竜飛崎(たっぴざき)
忘れられない 身が哀し
夜明けの夢でも さすらい節が
吹雪混じりに 呼んでいる
あんた逢いたい すぐ来て欲しい
津軽 女のはぐれ唄 はぐれ唄
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