ひまつぶし

その歌は僕が聴いてないときも
僕の周りをうろちょろして頭の中に入ってくる
ずっとずっと回り続けて
僕はその歌の一節と同じ一日を過ごす
それをひまつぶしと呼ぶなら変な話さ

沢山の言葉たちが今部屋に来た
彼らはぴょんぴょん跳ねながら僕に捕まろうとしている
僕はどれを捕まえてもいい
だってなにしろベイビー僕に意見なんてものは無い
ところで君は何が大嫌いなんだっけ

アルフォート一枚一枚に描いてあるあの船に乗って
初めてその歌を聴いたとき僕は目の前のコーヒーに夢中
十代の日本の若い人たちがフォークソングの歌詞に
ダイブするしかなくなるだろう
それをひまつぶしと呼んでみたとしても変な話さ
×