片恋の唄

どうしようもないことは どうしようもないことは
どうしようもないと
つぶやきながら 雨が落ちてくる
どうしようもないことは どうしようもないことは
どうしようもないと
この世界には そんなため息がある

壁に恋した娘のように 壁をみつめて一日すごす
壁に心がもしもあるなら 壁よわたしを抱きしめて

そんなことを言っても壁は壁
何も聞かない 何も見ない
それでもなお あなたを愛してる
わたしを見ないあなただけを

どうしようもないことは どうしようもないことは
どうしようもないと
つぶやきながら 夜がざわめく
どうしようもないことは どうしようもないことは
どうしようもないと
誰よりいちばん わたしがわかってる

茶碗に恋した男のように 茶碗に想いを語りかける
茶碗が時々あいづちをうつ ように思えて胸が震える

胸が震えてるのはわたしだけ
想いはただ 虚しく跳ね返る
それでもなお あなたを愛してる
わたしを見ないあなただけを

どうしようもないことは どうしようもないことは
どうしようもないと
つぶやきながら あなたを愛してる
どうしようもないことは どうしようもないことは
どうしようもないと
つぶやきながら あなたを愛してる
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