Roma

どこまで歩けば良い
もう酷く疲れたわ

錆臭い指が手招いて誘ってる
“黒ずくめのRoma”
媚びるのは好きじゃないわ

人間は狡く なんて愚かなのでしょう
群れを作るくせに
自分じゃなくて良かったって
安堵しながら石を投げつける

あなたもあたしを可哀想と言って
優しいフリをしたんじゃないの?
どうして温かい食事まで与えて
何の得になりもしないのに

呟いた

「寂しいね」

うるさい羽音がジリジリ焦げ付いてる
“可哀想なRoma”
孤独の中で歌うの

一つ一つと 灯りが消える
幻は儚く 淡い期待は虚しく
影を落とすから 美しいのでしょう

さよなら さよなら 生まれ変われるなら
愚かで愛おしい者になりたい
あたしはあたしの最期を彩るの
毒を食らわば皿まで舐めて

精一杯

生きていた
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