千早振る

輝く 雷火で 視界が 満ちる
轟く 遠音に 大地が 吼える
此の 漲りも 迸る 精気も
二度目の 雷鼓が 恵む
為し遂げる迄 幾度なと 巡る
夥人と 結びて

厳しき 神よ 清かに

其は 雄々しくも 嫋やかなるを 得たり
裂罅に 昇りし 無煙の 炎
裹みゆく 此の身

此の 漲りも 迸る 精気も
止めの 雷斧に 籠めて
張り裂けるとも 憩いなど 無い
斎の霊を 賜ばりて

厳しき 神よ 清かに
超えよ 神代を 其の力で

周 廻る 弱き星は
軈て 火球と成り
猛る 尾を 棚引かす
其が 照らす 馬手を

厳しき 神よ 清かに
超えよ 神代を 其の力で 今
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