雷神

天空が 暗み 沈む
帳に 雲 深く
大気の 鼓動を 木々が 奏で
始めの 荒野は
雨に 打たれ 生える 軈て

天空が 崩れ落ちる
脆き 褥も 削る
滅びの 事由を 花が 歌い
最後の 征野は
新に 復りゆく

遥かな 古に似た
未だ見ぬ 地平の 先に
在ると謂う でも
愚かな 地上の 主は
神鳴る事も 畏れず
すわ 畢
放て 劫火
×