契り花

逢ったはじめに 女房にきめた
あんたに云われりゃ また泣ける
ふたりは赤い 契り花
三々九度の まねごとの
お酒でむすんだ 命です

涙ひと筋 女が惚れた
あんたのやさしい 腕まくら
さだめに燃える 契り花
苦労の波の 世間でも
いっしょに越えてく ふたりです

指の先まで ぬくめてくれる
あんたと夫婦(めおと)に なれたのね
ふたりは赤い 契り花
夜寒に春を 呼ぶように
この世に咲きたい 命です
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