花と幽霊

深く息を吸い込んだ
遠くに行ってしまうんだって。
見渡す限り光がそこに広がってるだけ、
もう何一つ言えない。ああ、僕らは

泡のように弾けとんだこころは染み込んでゆく
屋根まで飛ぶはずも無いな
君が笑っているだけでもう

暗くなって、二つ影が夜の方へ伸びてった
行けないな、僕はまだその先へ、

君は笑った、大人になった。頬染める紅もきれいだ
さよならなんて、言わなくたって今日は終わるよ

手に取るよう、鮮やかに思い出せる

君は笑った、大人になった。緩く巻く髪もきれいだ
このままだって、言えなくたって僕は
君は笑った、大人になった。濡れた目も、指もきれいだ
「それじゃ、また。」って、言えなくたって
今日は終わるよ。
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