ふたりぽっち

笑っていたのに 涙が落ちて
ひゞわれほっぺを 濡して光る
ふたりぽっちの 幸福も
遠いどこかに あるはずよ
聞いて見ましょう 母さんの
優しい目に似た あの星に

仲よしあの娘が 集めてくれた
かいがら数える 砂浜日暮れ
なんであの子は 貰われて
なんでだまって ついてった
遊びあいては もういない
あとは意地悪 風ばかり

一度でいゝから 夕焼色の
着物がきたいな 祭の夜は
なんでおなかが すくのかな
なんで淋しい 夜が来る
聞いて見ましょう 母さんの
優しい目に似た あの星に
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