バイバイ

東名高速抜けて 走り続ける
たどり着くアテなんてないけれど

「なまぬるいくらいが丁度いいの」
窓の向こうを見つめながら言った
消えていった
消えていって
消えていった
消えていって
なのに

味もないのに 噛み続けてる
ガムみたいだな 君の頭
の中の模様は いつも曇ってて
もうここにいたくないんだよ 今

組み立てて壊して わからないよ
「カンタンな言葉は使いたくないな」
君は言った
君が言った
君は言った
君が言った
だから

思い込みたい 余地もないくらい
迷わなければ 君のそばに
いつまでもいれる 少なくとも今はまだ
ここにいるつもりでいるんだよ
だよ
だよ

隠し味に入れたスパイスの名は
誰もが知っているものだったんだ
知ってたかい?
知ったフリした
知ってるのかい?
知らないでしょ
だけど

暗い夜空に
電気ともして
目をくらませる
くらいに強く

強く手を引いて
どこか連れてって
もう何も
見えなくなるまで
じゃあね
じゃあね
じゃあね
バイバイ
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