あざやかな場面

目を閉じていれば いくつも あざやかな場面が
なつかしい歌につつまれ 色とりどり よみがえる

あの時は春の終りの 息づまる青葉に
おしゃべりの癖も忘れて あなたの手に抱かれてた

そんな愛の真似事も 忘れられない
今になれば何もない おさない愛でも

あの時は夏の嵐が ちぎれ雲はこんで
しあわせの夢にかげりが さしたように思ってた

若い日なら何もかも 許されるもの
そんな無茶を信じてた 涙を流して

そして時が少しだけ うつり変って
すべて過去の想い出に 変ってしまった
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