chocolate

呆気無く終わってしまう
また今日も夜が来る
すれ違う2人連れに
目を逸らす

オレンジ色 長い影
このまま気持ち飲み込んで
小さな店択んで 身を潜めよう

あの時 それは
甘く なめらかに溶けていった
堪らない恋しさで 焦がしていった

目をつぶると
笑顔と聞き馴れた声が 今も
まるで chocolate
最後の一瞬まで
ほろ苦く残った

あんなに泣いたのに
過ごした時間を惜しんだのに
どこかで もう懐かしい

呆気無く終わってく
またすぐに夜は来る
余韻が溜め息ばかり連れてくる

何かがいつも
足りないことで満たされるなんて
こんなに大事なら
手放したりしちゃいけないの
だれかを幸せにできるのは

自分を幸せにするひと粒
まるで chocolete
いつでも切なく
愛しい味

記憶の奥に
こぼれるあの香りに包まれたい
ずっと chocolate
忘れることなんてできない

あの時 それは
甘く なめらかに溶けていった
chocolate…
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