赤い酒

あきらめますと 悲しい嘘を
ついて別れた 恋でした
燃えて 乾いた くちびるに
みれんがしみる 赤い酒

女の身には 思い出さえも
過去という名の 傷になる
ひとり呑みほす さみしさが
グラスを染める 赤い酒

ひとりになって はじめてわかる
人の幸せ 不幸せ
散った女の 花びらを
弔う夜の 赤い酒
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