主役

赤い酒には ときめきが
白い酒には よろこびが
ともに あわせて 飲みほして
今宵の主役を称(たた)えよう
あゝ生きて 愛して よかったと
あゝ生きて 愛して よかったと

人は誰でも いくたびか
晴れの主役に なれるもの
たとえ わずかの人の輪の
小さな拍手の中だって
あゝ生きて 愛して よかったと
あゝ生きて 愛して よかったと

赤いくちびる ふるわせて
白いてのひら 打ち鳴らし
花の吹雪を浴びながら
歓喜を伝える歌うたう
あゝ生きて 愛して よかったと
あゝ生きて 愛して よかったと
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