ちんちん千鳥

ちんちん千鳥(ちどり)の 啼(な)く夜(よ)さは
啼く夜さは
硝子戸(がらすど)しめても まだ寒い
まだ寒い

ちんちん千鳥の 啼く声は
啼く声は
燈(あかり)を消しても まだ消えぬ
まだ消えぬ

ちんちん千鳥は 親無いか
親無いか
夜風(よかぜ)に吹かれて 川の上(うえ)
川の上

ちんちん千鳥よ お寝(よ)らぬか
〔お寝(よ)らぬか〕
夜明(よあけ)の明星(みょうじょう)が 早や白(しら)む
〔早や白む〕
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