幸せの時間

差し込む赤い夕陽に 影絵のような君
灯りを消した部屋から 僕は外を見ている
小さく響く風鈴 寝息のような風の音
おだやかな眠りをさましてゆく

いつか見つけられると信じてきた
幸せの時間を見た気がした

長い髪 束ねただけ 無造作なかたちは
暮らしの汚れた意味を やさしくつつんでいる
時が思い出をつくり 時がそれだけ重くなって
ささえきれなくなるまで 歩くのか

いつか見つけられると信じていた
幸せの時間を見た気がした

いつか見つけられると信じてきた
幸せの時間を見た気がした
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