宮めぐり

出逢いはいつも うつのみや
カクテルの街に灯がともる
釜川沿いの小さな店で あなたと出逢ったの
とてもさみしい瞳をした横顔に
心を惹かれた私です
そっとかたむけたグラスに 流れ星ひと粒
つらい過去の傷ならば 私がいやしてあげたい
無口なバーテンダーが やさしく時を縫う

初めて待ち合わせたのは
オリオン通りのカフェの前
聞こえて来るジャズの音色 心が踊り出す
そうよ さみしい時には踊りましょう
かなしい時には歌いましょう
恋を奏でるサックスに 心をあずけましょう
いつの間にか つないでいた
あなたの掌 あたたかい
このままいつまでも 寄り添い合えたらいい

はじまりは ここ うつのみや
シンボルロードの大いちょう
風になびいてキラキラ光る 希望が香り立つ
人は出逢いと別れをくり返し
笑顔と涙を重ね行き
いつか愛にめぐり逢う ただひとつの愛に
サツキの花の妖精が 祝福の歌を口ずさむ
このままどこまでも 二人で行きましょう
×