electric irony

諦めた事は何?
投げ出した事は何?
群青色の空に咲く
星の光は
夢の数と同じ
太陽の裏で

風向きは変わらずに
落ちた化粧も直さずに
月明かりに照らされた
横顔の涙を隠して

願いは歌にすらなれないまま
電流のように夜空を駆け抜けてゆく

ただ失くし続けて生きるのは
なんて苦しいことなんでしょう
だけどようやく気づいたよ
空っぽになって君を抱き締めたい

心の中 奥底に
隠していた傷跡が
いつの間にか治っていて
それがなぜか悲しく思えた

「真面目なあなたには関係無い」なんて
電撃のような皮肉も聞き流せるよ

奪われ続けて生きるのは
こんなに苦しいことだけど
想い出ばかり抱えていたら
君と手を繋ぐこともできない

いつまでも いつまでも
終わりの無い物語が
続いてほしい
だけどそれでは
ハッピーエンドも無いから

落とし続けて生きてゆく
拾い集めるより早く
そして全てを失くした時
不意に世界に光が溢れて

失くし続けて生きるのは
なんて苦しいことなんでしょう
だけどようやく気づいたよ
空っぽになって君を抱き締めたい

いつまでも
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