ナナイロ引き出し

君と同じ時を 歩いていることに
大人になった今 照れずに素直におもう愛しい日々

涼しい南風 味方に巻き込んで
二人だけにしか知らない約束を叶えていた

僕の目は透き通ったあの日の夏休み
見つめ合うたび微笑み返してくれた

ホラしぶき上げて 散りばめた水の中で
落ちてくる虹の前で君ははしゃいでいた
太陽の下で 彩られたビー玉を
受け止めようと開いた手を伸ばしていた

君と同じ声で 笑っていたことに
大人になった今 遠くの景色に見える愛しい日々

僕の目は懐かしい風景が流れる
どんな話も頷いて聞いてくれた

もう一度君とあの夏で会おう
日に焼けた顔でかけてゆきたい
今も青い草の道を抜けたら
煌めいてる川に子供のままの
僕らがいるだろう

君に見せたくて 言わなかった場所がある
必ずその手をひいて 君を連れてゆくから
昨日より遠く 世界は広がってゆく
置いたままの約束はいつまでもあった
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