貝がら子守唄

夜の浜辺の 海鳥も
親を呼ぶのか 哀しく啼いて
何歳(いくつ)になっても 母恋し
波に揺られて 運ばれて来た
貝がらを 耳にあてれば
遠くに聞こえる 子守唄

背に負われた ぬくもりを
胸が今でも 忘れていない
何歳(いくつ)になっても 母恋し
あの日別れた 海辺の町で
逢いたさに 枕濡らして
小さく歌った 子守唄

涙いっぱい 抱きしめて
強い男に なれよと言った
何歳(いくつ)になっても 母恋し
一目逢いたい 達者だろうか
貝がらを 海に返せば
波間に聞こえる 子守唄
波間に聞こえる 子守唄
×