犬猫芝居

君は証言台に立つ
すれ違う瞬間、目があった
世界が始まってから
幾つ目かの革命の昼
地球に煙草を押しつけて
光にまみれて言った
「もっと手を汚して、もっと!」
そうさ、僕ら共犯者さ

君は痛いのが好き?
僕は汚すのが好き
生きたまま死んだふたりに
僕はなってみたい
頭のなか揺らめく星また消えそうだ

僕は孤独な国の孤独な街の預言者だった
誰も聞こうとはしない
沈黙の壁を固めてる

君は痛いのが好き?
僕は汚すのが好き
生きたまま死んだふたりに
僕はなってみたい
舞台の上ふたつに分れてまた演じてみたい

また演じてみたい

ほんの数秒でみるみる弱って
虫の息になることもある
でもそれも今夜までさ
てもそれも今夜までさ

君は痛いのが好き?
僕は汚すのが好き
生きたまま死んだふたりに
僕はなってみたい
舞台の上ふたつに分れてまた演じてみたい

君は笑うのが好き
口を塞がれた
ああ
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