アリョーシャ~あやつりピエロのはじまりの歌~

小さな町の 小さな人形屋さんに
いつも一人の 女の子がいました
優しいおじいちゃん 一緒に遊べるようにと
僕を作って プレゼントしたのです

彼女は僕を ぎゅっと抱きしめ
「今日からお友達ね」と微笑みました

君の瞳に映る僕と 僕の瞳に映る君の
その姿は 少し違うけど 違うけど
なんだか胸が暖かくて なんだか踊り出したくって
この気持ちは 君も同じかな? そうだといいな

時は流れて お店も随分と寂れて
僕も売られることになったのです

彼女は僕を ぎゅっと抱きしめ
「ごめんね」と声を上げて泣きました

君の頬をつたう涙 僕の頬にも溶け込んで
胸がキュンと 絞めつけられて 苦しいよ
楽しいことだけじゃないんだ だけど最後は「ありがとう」
君の愛がくれた贈り物 それがココロだ

―ねぇおじいちゃん、この子の名前は?
―そうだな…お前がつけてやればいいさ

君の瞳に映る僕と 僕の瞳に映る君の
その姿が 小さくなって 離れてく
どんな世界が待っていても どんな出会いが待っていても
忘れないよ 僕はアリョーシャ 君の友達

君の愛がくれた贈り物 それがココロだ
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