ヒトシズク

あの時 気付けなかったことにも
遅すぎるけど
今はまた少し 違う答えが思い浮かぶんだ
折紙の船 雫を乗せて沈んでゆく

見えないものを ただずっと求めてた
見えていたのは 底ではなくて 僕自身

浅はかだね
届く場所には もう君の抜け殻も無いのに
最低さ ひた隠し 一生 解けない

いつだってすぐ傍にある
救えるものも救えないものも
選びとることは出来やしないよ
せめて この手に舞い降りたヒトシズク
零れ落ちぬように

もう ずっと
この手を縛りつけて解けない糸
やっと断ち切れたから

救えるものも救えないものも
選びとることは出来やしないよ
せめて この手に舞い降りたヒトシズク
見失わぬよう 僕が色をつけてあげる

あの時気付けなかったことすら
「幸せだった」そう思えるよ
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