月日の鏡

鏡の中にうつっている いつものわたしは
なんにも飾りのない素顔 こっちを見てる

そこにね つけましょう
ホホエミという名前の淡いルージュを
きれいだけど 少しへんな気持ち

それから 上目使いに見る おどけなさのチーク
髪には無邪気さを編み込む 細いリボン

そしてね 鏡にむかって言うの
こんにちは これがわたし
わたし わたし たぶん これがわたし

鏡の中にうつっている いつものわたしは
飾れば飾るほど素顔に なぜか見える

嘘かな ほんとかな
いつのまにか わからなくなる
どうしてそんな顔してるの わたし わたし

嘘かな ほんとかな
いつのまにか記憶が消えて しあわせ
わたし わたし たぶん これがわたし
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