酔いどれて

女には黒い花が似合うときがあるね
悲しみに耐える今日のきみはきれいすぎた
別れの言葉なんか
とけてゆく雪よりも軽い
過ぎさった愛の日々を
語ることもできはしない
夜にまぎれ ひとり今夜も俺は
酒におぼれる

男にはやたら酒が飲みたい日があるさ
酔いどれて恋の傷をひとり忘れたくて
今頃きみもひとり
愛のかけらを胸にあつめ
美しい季節だけを
おもいだしているんだろう
ふたりだけの愛の生活(くらし)も今は
すべてむなしい

夜にまぎれ ひとり今夜も俺は
酒におぼれる
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