遠くへと

110km/h を超えたところで車体がぶれて
アクセルを戻した 風の強い午後
首都高速を抜けて さらにその向こうへと
目的地は心の赴(おもむ)くままに委ねて

遠くへと遠くへと自由を浴び走る
僕のことを誰も知らない そんなところへと

カーブを曲がる度に 迷いをひとつ落としてく
そこからまた僕をはじめる

遠くへと遠くへと日常を捨て走る
まだ何も描かれてない地図を頼りに

真っ直ぐに続く道 またアクセルを開ける
抱えたもやもやは風に溶け
また僕がはじまる
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