ハカランダの花の下で

ひらり手の中に 舞い降りてきた
愛しき思いは あの頃のまま

見つめ合えば夏が薫る
ハカランダの花の下で
わたしたちは 確かめ合い 時を忘れ
ありふれ退屈な魂を脱ぎ捨てた

花を散らす嵐がいつか
やって来ると知っていても
すべてを解き放つ愛は
ミロンガの一夜がわたしとあなたの運命を変えてしまったの

頬に触れるあなたのその冷たい手を
フォルトゥーナの女神は そっと振りほどいた

過ぎし日々の 切なき想い
ゆりかごに抱かれ眠れ
行く人の肩に降りつもる
哀しみの白い雪がいつか溶けてゆく季節が来るその日まで

抗えないすべてのこと
光の中へ落ちてゆく愛の砂時計 去りゆく時きざみながら
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