誰よりも

涙の日があった 隠れて見ていた
一緒に泣いたの 気づいていたのかな
晴れたら散歩して 雨ならお絵描き
一緒に歌ったの 覚えているのかな

誰よりも近くて 誰よりも遠くて 誰よりも優しく見ていてくれた人

呆れるくらいのどんくささも 甲高い声も 涙もろさも
きっと全部あなた譲りなんだ そんな自分を愛しく思えたよ

ひどく反抗した 苛立って責めた
その後泣いたね 気づいていたんだよ
口を聞かないって 決めた次の朝
その笑顔ずるいね おはようと返した

誰よりも好きで 誰よりも嫌いで 誰よりもわがままを聞いてくれた人

いちいち一言多い癖も 口元のしわも マイペースさも
きっと全部あなた譲りなんだ そんなところもいいなと思えたよ

いつも似てるって言われることが嫌だった
顔も声も性格も行動もそうだった
あなたの秘めた本当の強さを感じた日
届いてさえもいないって恥じたの 知ったの

甘えてばかりの日々だったし 今だって心配かけてるし
ずっと私あなたの子どもね  そして誰より愛しく思える人

あなたが私を生んだ歳に もうすぐなります
私もいつかこんな風に 愛される母になりたい
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