忘れ雪

寄り添うふたりの 肩に舞う
春の淡雪 牡丹雪
どんなに好きでも 愛していても
逆らえないのね 運命(さだめ)には
「さよなら言ってよ あなたから」
これが最後の 忘れ雪

この手に触れれば 溶ける雪
そんな果敢(はか)ない 恋でした
この次この世に 生まれてきたら
この手に抱きしめ 離さない
「今日から他人ね わたし達」
二度と逢えない 忘れ雪

ひとりで去ってく その背中
雪が後追う 縋(すが)りつく
あなたを愛した 想い出あれば
明日(あした)という日に 生きられる
「幸せだったわ ありがとう」
夢が散るよな 忘れ雪
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