越名恋唄

おさげの娘 川辺で一人
舟唄歌い 菜(な)を洗う
幅も小さな 川だけど
想い浮かんだ 越名(こえな)の川に
娘ごころの 恋唄一つ
水も静かに あ~あ 聞き惚れる

昔は江戸に お酒を積んで
船頭さんが 通(かよ)ってた
今は静かな 川なれど
父の面影 浮かんで消えて
娘ごころの 想いを乗せて
白い雲さえ あ~あ 天に舞う

ア~ア~ア~ア エイ
舟は櫓(ろ)で行く
ハア~ 越名の酒を

移ろうこの世 水面(みなも)に写し
静かにそっと 流れ行く
つらいこの世を 越えてきた
父母(おや)の心の 越名の里の
娘ごころの 心の唄に
山の木々さえ あ~あ 手をたたく
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