オロロン酒場

一年も放ったらかして 何しに来たの
雪と風とに 明け暮れて
夢もさびつく オロロン酒場
ようやく忘れた ひとなのに
帰ってよ もう帰ってよ
つらくなるから

あなたって勝手なひとね でも好きだった
今は他人の ふたりでも
ひとつあげましょ 盃ぐらい
凍(しば)れるからだを 温(ぬく)めたら
帰ってよ もう帰ってよ
つらくなるから

もう二度と逢う日もないわ さいはて暮らし
それを思えば 意地さえも
消えてくずれる オロロン酒場
むしゃぶりつきたい その背中
帰ってよ もう帰ってよ
つらくなるから
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