はぐれ恋

風に吹かれて 漂いながら
タンポポみたいに 咲いた花
春から夏へ 能登 輪島
後陣乗太鼓の 舞い打ちが
責めているよな はぐれ恋

沖の漁火 ふたりで見つめ
このまま逃げてと 困らせる
夏から秋へ 土佐 鳴門
かもめも渦潮 越えるのに
飛ぶに飛べない はぐれ恋

北へ行くより 南にします
しあわせ薄くて 寒すぎる
秋から冬へ 門司 佐世保
手荷物一つの 思い出を
雨よたたくな はぐれ恋
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