挟み撃ち

雨は 時にいたずらする
不機嫌な気分と 偶然も重なり
恋も危なくして 激しく横なぐり

たった 一秒の視線で
昔の恋人を とらえたあとで君
急に険しい顔 うつむいたまま黙る

誰のせいでもない 夕暮れどき
突然訪れた 時の余白
去っていく君には 誤解のうず
僕は濡れてそぼる

まるで 挟み撃ちの気分
ほほえんだ彼女に 罪はないとはいえ
今の恋にはもう 充分すぎる打撃

誰のせいでもない アクシデント
雨のせいでもない なすすべない
重なった時間 恋の行方
心濡れそぼる

誰のせいでもない 夕暮れどき
雨のせいでもない なすすべない
稲妻も追いうち 挟み撃ちで
僕は濡れそぼる
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