Beyond the BLADE

罪…滅…狂…獄…絶…刀
悪…行…即…瞬…殺

邪鬼の遠吠えの残音が月下に呻き狂う
今宵の我が牙の切れ味に同情する

其方の戒名に記す字をどう掘るか?明示せよ
断末魔の辞世の句は 嗚呼…是非もなし

所詮はケモノと変わらぬのか? 錆に折れゆくのか?
迷い惑い尽きぬ日々よ されど今は
外道に哀の一閃を「悪、行、即、瞬、殺」

餓狼の光る牙は自らをも 壊し滅す諸刃のよう
歯軋りながら血を噴く事も 知りえて尚も喰う

剣は剣としか呼べぬのか? 違う、友は翼と呼ぶ
…我が名は「夢を羽撃く者」也

静かに瞳閉じ粛―しゅく―也て鞘に刃―いのち―を仕舞う
極意の真打ちに 死も知らず眠りなさい

鬼子と呼ばれても仕方ない残虐なる斬―ざん―でも
千切れやしない 運命―さだめ―の鉄鎖 また…背負って

過去は今を生む想い出と 信じられずにいた
背を押す声強く伝う 聞きたかった
温もりが嗚呼…涙を「…弱さを今だけは」

今日に折れて死んでも明日にこそ 人と在りて歌うために
我が歌う場所は戦場の地だけじゃないと知れ

一番聴いて欲しかった声 届け響け天地を越え
…我が命―めい―は「夢を防人(さきも)る事」也

罪…滅…狂…獄…絶…刀
悪…行…即…瞬…殺

天上天下唯我独尊 今の我に
何も斬れぬものはない「悪、行、即、瞬、殺」

餓狼の光る牙は自らをも 壊し滅す諸刃のよう
ただ生きとし生けるものならば 過去だって飛び立てる

剣は剣としか呼べぬのか? 違う、友は翼と呼ぶ
…我が名は「夢を羽撃く者」也
×