シャクニサワル

ぎらつきながら 行く道すがら
ただの抜け殻

横たわる河 愛のありかは
月の裏側

鳴り響くベル 錆び付いたレール
途方に暮れる

あらゆる神に 見放されたくらいで
塞ぎ込むのは癪にさわる

ぼやけた明日 寒空の下
薔薇に託した

かがり火は消え 街は底冷え
またも旅路へ

あらゆる希望を 断ち切られたくらいで
塞ぎ込むのは癪にさわる

追憶のシエール 連れて帰ろう
遠くいにしえ 燃える陽炎
呼んでいるぜ

あらゆる神に 見捨てられたくらいで
最後の砦が 崩れ落ちたくらいで
塞ぎ込むのは癪にさわる
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