蒼い予感

靴音は 遠ざかるステップで
思い出を 連れて消えた
よるべない ココロ抱きしめたまま
変わらない 通りを駆け抜けた

溜息なんて要らない 痛いのが少し鈍るだけ
吐息が白くなくなるまで
このままもうすこしだけ もうすこしだけこのまま
いさせて

君が見えなくなる 僕は息できない
蒼い予感に 僕は染まっていく

追いかけて 差し出した指先が
弓なりの 空を破いた

慰めなんて要らない 型どおりの演技になるだけ
幕引きが終わるときまで
このままもうすこしだけ もうすこしだけこのまま
いさせて

君が見えなくなる 僕は息できない
蒼い予感に 僕は染まっていく

君にもらったもの 僕の体の中
強く抱きしめたら 赤く震えていた

君が見えなくなる 僕は息できない
深く 蒼い予感に 僕は染まっていく
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